ラピッドプロトタイピングという工法はご存知の方が多いでしょう。SLSとは、Selective
Laser Sintering (※) の略で、米国DTM社が開発した積層造形工法であり、ラピッドプロト
タイピングの一つです。しかしながら他の工法と大きく違う所は、微細粉末を素材とし、それを炭酸ガスレーザーで焼結させるところにあり、素材は、金属・樹脂・ゴム・鋳造中子砂、と多彩です。
弊社では、ナイロン樹脂素材を中心として造形サービスを展開しています。
|
※Selective Laser
Sintering:
「選択的レーザー焼結」という意味であり、SLSはこの略語で、この分野のパイオニア的会社であるDTM社(USA)がこの呼称を使い始めたという経緯があります。しかし、DTM社は3Dシステムズ社に買収されており、現在SLSは3Dシステムズ社の登録商標となり製造販売されているシステムです。 |
|
ラピッドプロトタイピング工法の種類
|
|
●
●
●
● |
液体樹脂に光重合開始剤をブレンドした樹脂に紫外線を照射するタイプ
紙を一層ごとに断面形状にカットして積層するタイプ
線状の樹脂を溶融させながら断面形状を描き積層するタイプ
粉末材に接着剤をインクジェットに似たノズルで吹き付けて固化させるタイプ |
などなど、ラピッドプロトタイピングには様々な積層工法が次々と編み出されています。中には??と首をかしげたくなるような物まであるようです。
SLSは大別して上記のどのグループに属するのかと言えば、粉末積層工法と言えます。しかし、接着剤は使用せず、炭酸ガスレーザーをピンポイントで照射し、それを熱源として素材粉末を溶融固化させます。 |
|
SLSはどこが優れているのか
|
|
● |
光造形やシート積層工法では、実現が困難な汎用プラスチックに非常に近い物性の積層物が造形できる唯一の工法です。 |
|
● |
液体ではないのでサポートが無用であり、つまりサポート付加やサポート除去工程が必要ありません。 |
溶融固化というプロセスを考えると、金型での成型にプロセスが近いことに気づかれることでしょう。
初期のSLSは粉末の表面のみを溶融させて隣の粉末とくっつけるといういわば焼結に近いレベルでした。
(そのためSinterという焼結を意味するシステム名をつけられていたのです) しかし、現在ではより深部まで熱を加えほぼ溶融という言葉で表現しても良いレベルまで溶かしてから固化させています。
これらの事から、樹脂粉末を素材としてのSLSは、汎用プラスチックに非常に近い物性値を得られるのです。詳しくは、SLS試作
マテリアルのページを参照してください。 |
|
SLSの加工性
|
|
● |
SLSの加工はもちろんOKです。ドリル加工・エンドミル加工・接着加工・塗装等々、汎用樹脂と同等に行えます。 |
|
SLSの用途
|
| 物性値が優れていることから、他のラピッドプロトでは満足な試験ができなかった分野にも適用できます。 |
|
● |
スナップフィットでの組み付け・ヒンジ物・繰り返しのネジ締め等の組み付け確認試験。 |
|
● |
走行テストや落下試験。 |
|
● |
プロペラファンなどの回転試験。 |
|
● |
表面をしっかりと仕上げて風洞や水槽での流体実験。 |
|
● |
真空注型のマスターモデルとしても、多数回のシリコン型取りに耐えるモデルとの高い評価を得ています。 |
|
|
|
弊社AMDMでは、ソリッドモデリングサービスから、造形、塗装仕上げ、必要があれば造形品への機械加工まで、一貫して自社内で行う事ができます。
小物であれば、緊急に多数の実用部品が必要な場合にも2〜3日で対応可能です。
このように、液体樹脂や紙などでは考えられなかった分野に使用できるプロトタイプ、実用部品に応用していただける魅力があります。
しかし、なにも特殊な用途にしか向かないわけではありません。液体樹脂の光造形や紙造形で製作していた試作品をSLSで造形すれば、
落としても壊れない、乾燥剤を入れた入れ物で保管しなくても良い、など造形物の取り扱いに細心の注意をはらわなくても良いものができます。
|
| この魅力的なRPサービスを我社は3台のマシンで稼動させています |
 |
 |
| SLSマシン:Sinterstation2500 |
SLSマシン:Sinterstation2500plus |
|
|